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福祉関連の本の紹介と、ちょっとした福祉にかんする話題を提供するコーナーです

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番外No8 
ジャン=ドミニック・ボービー/河野万里子訳  『潜水服は蝶の夢を見る』 
講談社 1988年

映画にもなり、2007年カンヌ映画祭監督賞を受賞した作品。ある日突然、ロックトイン症候群に陥った、雑誌ELLE編集長のボービーの手記である。彼は、唯一残された左目の瞬きだけで本書を綴った。

ほとんどすべての身体機能を奪われた不条理にもかかわらず、憤怒と絶望の池から浮上してくるこの力は、周囲の人々への関心・共感と静かな怒り・悲しみをもち続けるこの精神の強さは、一体どうして可能なのだろう?

置かれた状況を恨み、周囲に当り散らすこともできない不自由さを呪うではなく、思い出や想像の世界を飛翔しようとする精神の自由さは?

平凡な日常を知らせる友人の手紙には、「こうした人生の一断片、幸福の息吹にこそ、何より僕は心を動かされる」と言い、「すべての手紙を宝物のように大切にしている」と、友の幸せを自分の生きる力にしている。不幸な立場を悔やみ、他人を羨む、妬む、という凡人の世界を突き抜けてしまったからだろうか?

でも、家族に対する深い愛情と哀しみは率直で、著者の「胸がしめつけられる」想いが伝わってくる。
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