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No80 見田宗介 「近代の矛盾の『解凍』――脱高度成長期の精神変容――」 思想10月号、2007年

キーワード:日本人の意識、世代、近代、精神変容、近代家父長制家族

日本の優れた社会学者のひとりである見田先生が、NHK放送文化研究所の「日本人の意識」調査データを用いて、日本人の意識構造の変化を大変面白く解説してくれた。

どの時代に青年期を過ごしたかという、「世代」の意識は時代が変わり、年齢が高くなっても、それぞれほぼ一貫した特徴を保ち続けるという「世代論」が、データで示されていて興味深い。

1970年代までに、人間を形成してきた世代は、人間の歴史は「加速度的」に変化していくものだという「常識」があったけれども、それは、人間の「歴史の論理曲線の第Ⅱの局面=近代という名の大爆発期に固有のことがら」で、歴史は人々の意識よりや早く、第Ⅲ期の「脱近代」/「安定平衡期」に向かう減速を開始している、のだ。

この第Ⅲ局面以後の世代においては、<近代家父長制家族>のシステムと、これを支えるジェンダー関係の意識の解体が、もっとも目立つ意識変化の領域だと、見田先生は指摘する。

これは、1970年代からの30年間において生じた、「高度成長期の社会の要請する生の全域の生産主義的な手段化=合理化、とりわけ、社会の基底における集約としての、<近代家父長制家族>のシステムと、連動する精神の全領域の、音を立てての解体」、巨大な「潮流」なのだ。

「近代の原的理念であり欲望であった『自由』と『平等』の理念を封印するシステムであった<近代家父長制家族>」。「近代の原的な理念と、近代の根幹的な原則(合理化)との矛盾を体現してきた<近代家父長制家族>」

「人間の歴史の第Ⅲの局面としての『未来』社会と精神は、この矛盾が『解凍』され、合理化の圧力から解き放たれた『自由』と『平等』の理念の実現という方向性をもつ」という仮説である。これを証明する材料は、福祉分野でも芽生えていると言ってよいか?

「<戦闘の体制>ではなく<共生の技術>としての合理性が、安定平衡の局面を生成しつづける力をもった合理性」として重要という指摘に、改めて納得。
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2007.10.21 05:57 | りなの日記

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