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No74 岩田正美・小林良二・中谷陽明・稲葉昭英編
 『社会福祉研究法――現実世界に迫る14レッスン』有斐閣、2006年

キーワード:社会福祉研究法


本書の帯に、「社会福祉の卒業論文やレポートを書く前に読んでほしい研究案内です」とある。いやいや、多くの章は中身が濃く、大学院生の修士論文や博士論文向けの、また、若い研究者向けの研究方法指南書といってよいくらいだ。

ただし、「実証的な研究方法にウエイトを置く」という基本方針から、社会福祉の歴史や思想、政策分析、プログラム評価などについての研究方法は載っていない。

社会福祉の「現実世界」に関して、論文を書かなければならない人、書きたいと思っている人には、ぜひ読むことを薦めたい。読めば、読まないよりも断然、効率的に研究を進めることができるはずだ。

どの章もお薦めだが、
「3.先人に学ぶ――研究レビューの進め方とレビュー論文の書き方」
「4.研究の倫理――忘れてはならないこと、してはいけないこと」
「6.仮説の構築と検証の手続き――仮説を作ること、データから確かめること」
が、特にためになった。

各章で説明されている多くの研究方法は、社会福祉独自のものというより他の学問分野にも共通する研究方法や研究スタイルである。教育や看護、社会福祉などヒューマンサービスに関する研究の独自性は、研究方法そのものよりも、研究の目的と研究の視点、つまり、研究課題の設定とその切り口にあるとすれば、その実証的な研究方法は、それに役立つもの、ふさわしいものであればよい。

社会福祉の研究は、人々のウェルビーイング(善き生)に直接、間接に貢献することを目指して行われるという、明確な福祉の価値にもとづいたもの。と考えるならば、社会福祉研究の中身は、ウェルビーイングとは何かの価値研究、その価値観点からとらえた変化・改善すべき生活状況や社会状況の分析、その状況を変化・改善するための既存・新規の方法の検討・評価、などになる。多様な研究方法が必要だ。



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