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福祉関連の本の紹介と、ちょっとした福祉にかんする話題を提供するコーナーです

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No73 内田樹 『下流志向――学ばない子どもたち 働かない若者たち――』講談社 2007年3月

キーワード:リスク社会、自己決定


大佛次郎論壇賞(奨励賞)を受賞した本田由紀さんの『多元化する「能力」と日本社会――ハイバー・メリトクラシー化のなかで――』もそうだったが、本書もまた、社会が、子どもたちが、質的に大きく変わったことを指摘している。ただし、その評価と対策は異なるが。

「わからないことがあっても気にならない」
「意味がわからないことにストレスを感じない」
「鈍感になるという戦略」
=「学びからの逃走」
なぜか?

この問いの答えに関心のある方は、本書をお読みください・・・・
ここでは、「学びからの逃走」をもたらしている人間の孤立化、つまり、「リスク社会の弱者」についてちょっと紹介しておこう。
***
リスク社会を生き延びるには、「生き残ることを集団目標に掲げる、相互扶助的な集団に属する」ことが必要で、グローバリゼーションの進んだリスク社会を生きるのは、「自己決定し、その結果については一人で責任を取る」ということを原理として生きるということではまったくない。それは、リスク社会が弱者に強要する生き方である。

リスク社会の弱者とは、端的にいえば、「相互扶助組織に属することができない人間」のこと、つまり、「獲得した利益をシェアする仲間がなく、困窮したときに支援してくれる人間がいない」人のことである。

血縁共同体や地縁共同体のような中間的な共同体を「近代的自我」の自立を阻むものとしてとらえられている。それは事実であるが、弱者が生き延びるために、相互扶助の共同体は、迷惑を掛け合うシステムとして、リスクヘッジとしてそれなりに機能していたということも一面の事実である。

相互扶助・相互支援というのは、迷惑をかけ、かけられる、ということなのだから、迷惑をかけられるような他者との関係を原理的に排除すべきではない。

多少の迷惑をかけ、かけられるという相互扶助・相互支援のネットワークのなかで、「周囲から支援や連帯をもとられるようになる『自立した人間』になっていくこと。
***
今は、こうしたコミュニタリアン(共同体主義者)的発言が、至極まっとうな意見として受け取ることができる時代なのだ。
社会福祉においても、あらためて小地域(近隣)ネットワークやソーシャルキャピタルなどに関心が向けられている。従来の地域共同体とは質の異なる、しかし、共通関心をもつ者だけから成るネットワークでもない、地域の人々が参加する新たな相互扶助・相互支援のネットワークへの関心である。
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突然、失礼します。
google検索したところ、beagleさんのブログが
引っかかったものですから。

本のレビューを読ませて頂いたんですが、
かなりの数、福祉関連の本をお読みのように感じます。

私は今、来年度講義の材料などを準備しており、
講義タイトルは「リスク社会を生きる」にしようと
思っています。(まだ決定ではありませんが、、)

しかしリスクや危機管理についてはど素人です
(私の専門は生物物理学です)。

beagleさんのご専門である
福祉、とりわけ社会福祉の分野で
私どもに参考にさせて頂けるような本や
テーマなどをお持ちでしたら、
ご教示頂けないでしょうか?

突然申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

2008.01.04 00:33 URL | soejimajr #- [ 編集 ]












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