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No64 河原ノリエ「ルポ:ややこしい子とともに生きる(上)」世界10月号、2006年

キーワード:発達障害支援法、地域療育センター

「軽度発達障害」と呼ばれる子どもたちは、「出産時の微細な脳のダメージなどによる器質的、機能的な障害で、ほんのわずかの発達の隔たりや遅れのある子どもたち」である。軽度であって、「はっきりとした障害ではなく、障害の表れ方も一人ひとり多様なため」、「一般社会はおろか福祉や教育の現場でも、理解と支援がなかなか得られてこなかった。」

ジャーナリストで、東京大学先端技術研究センター研究員である河原さんは、「軽度発達障害」の「ややこしい子」を抱えたお母さんである。河原さんが、年齢が進むにつれ子どもの特性に合った支援を求めたとき、「重度の障害児療育に携わる現場の人たち」は、「障害は治すものではなく、その子の状態そのものだ」「子どもを発達可能態としてとらえることは、障害児こそがもつ世界を否定することになる」といった「障害者観」を河原さんに投げつけたそうである。

また一方で、「バス代がタダになるから軽度に認定してもらって『愛の手帳』をもらっておけば?」と「やさしい刃」をつきつける人もいた。

河原さん自身、「健常と障害というボーダーラインにこだわりもがいている」のは、「自分の子どもを障害者にはさせたくないと言い続けているようで、自分自身が許せなかったこともある。」親もまた、「どっちつかずの宙ぶらりんの苦しみ」を抱えているのだ。

「専門家」にも理解してもらえない子どもと親にとって、「発達障害者支援法」の施行は、理解と支援を促進するものとして歓迎されるものである。しかし、施行されたものの、各地の取り組みは遅く、河原さんが納得いくものとしてなかなか進んでいない。

そうしたなかで出会った光明が、横浜市の「1歳6ヶ月検診」と、「軽度発達障害」の子どもと親を十分に理解し、的確なアドバイスをしてくれる東部地域療育センターのソーシャルワーカー、上原さんである。

この上原さんは、この「おすすめ本」のブログNo6で紹介した上原さんである(上原文『ソーシャルワーカー:理論と実践にーー現場からみたソーシャルワーカーの仕事――』ブレーン社)。

河原さんが紹介する、「(子どもや親を)支援する人(教師たち)を支援する」上原さんの活動は、上原さんの言葉どおり、ソーシャルワークの理論の実践化である。上原さんがお母さんたちに対して、また、教師に対して、どのような言葉遣いをしながら支援をしているのか、河原さんがビビッドに紹介してくれている。

このルポは次号に続くらしいので、ぜひ、読みたい。また、多くの人に読んで欲しい。

質の高いソーシャルワーカーの仕事ぶりが、多くの人に理解されるのはうれしいことだ。
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