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No37 芳賀学 「匿名的で、かつ『親密』なかかわりーー1.5次関係としての自己啓発セミナーーー」(伊藤雅之他 編著 『スピリチュアリティの社会学――現代世界の宗教性の探求――』 世界思想社 2004年)

キーワード:1.5次関係、コミュニケーション、自己確認、インターネット


インターネットを使って見知らぬ人とおしゃべりやゲームを楽しみ、ブログで書いた日記に感想やコメントをもらう。これらはエンターテイメントであるとともに、癒しや孤独感の緩和、自己肯定感や自己承認の機会を与えてくれる。

家を、いや、自分の部屋を一歩も出なくても、人と深いコミュニケーションができる時代、会社の同僚や友人、あるいは家族と情緒的な関係を作れなくても、インターネットを通した関係でそれを補完、代替することができる時代。人間関係のありようが変わっていく。

芳賀さんによると、自己啓発セミナーやコンサート会場、インターネットなどのメデイアによるコミュニケーションは、現代のアイデンティティを確認する濃厚なコミュニケーションの場である。

そこでのコミュニケーションは、従来の社会学理論で言ってきた一次関係(家族・友人・恋人)でも、二次関係(公共空間における市民同士としての関係)でもなく、1.5次関係であって、限定的で役割的関係(二次関係の性格)でありながら、情緒的で無限定的なかかわり(一次関係の性格)をもつ関係である。

そのモノローグ的なコミュニケーションを通して、匿名的な他者との間に親密なかかわりが展開され、そのなかである種の自己確認が行われる。これが求められる背景には、かかわりの深くない大多数の他者の抱く自分のイメージこそが重要という現代社会の特性がある。

現代は、「アイデンティティを確認する濃厚なコミュニケーションの場が、一次関係の枠を飛び越えて新しいコミュニケーション空間へ急激に流出している」のだ。ただし、直接触れ合う一次関係の重要性が消失したわけではないだろう。

ひとり暮らしの高齢者たちが、セールスマンとの似非1.5次関係によってだまされることのないように、地域の人々との真の1.5次関係によって安心感や安全感をもつことができるように、どういう仕掛けをつくればよいだろう。


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