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福祉関連の本の紹介と、ちょっとした福祉にかんする話題を提供するコーナーです

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No30 金子郁容 「合理性と『弱さ』のジャンプ」(野家啓一他編 『新・哲学講義』
岩波書店 2000年

キーワード:合理的人間観、ボランティア的人間観

ここ数年、「弱さ」の強さ、が社会福祉関連の領域でもよく語られる。その代表的なものが『べてるの家の「非」援助論』(医学書院)』だろう。本書の金子先生もかつて、『ボランティアーーもうひとつの情報社会――』で、ボランティアが自分から行動することによって発生する弱さ(傷つきやすさ)は、つながりをつけるための秘密の力だと論じていた。

本論では、ゲーム理論を用いてこのことを主張している。非協力ゲームというモデルのゲーム理論にあっては、プレーヤーの合理的行動(自己利益の最大化)は、機会があれば相手を出し抜くという機会主義的原理にもとづいたものとなる。だが、繰り返しゲームのモデルの場合には、相手と協力するという行為選択がなされる(最初は相手に協力する、その後、相手が協力的である限り自分も協力するが、相手が裏切ったら自分も裏切る)。つまり、ゲーム理論は、社会的協力が合理的選択にもなりうることを示したのである。

従来の経済学が基盤としてきた「合理的人間観」、つまり、人間は自己利益の追求を行い、自己利益の最大化を目指すためには機会に乗じて利益を最大化させる(機会主義的行動という原理にもとづいた)行動をとるという人間ではなく、「ボランティア的人間観」、つまり、人の役に立ちたいと思って行動する、進んで協力することを行動原理として行動する人間。

情報を共有することが基本であるネットワーク社会の進展は、こうした従来は「弱い」とされていた「ボランティア的人間観」に立ち、自発性にもとづく協力を通して、新しいつながり、新しい価値を生み出すことができる。

ただし、自発性によって協力的態度が示せるためには、信頼のコミュニティが形成されていなければならない。

信頼のコミュニティはどの範囲で形成されているのだろうか?形成・維持の条件は何か?
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