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番外編 No12 飛び出す日本人女性たち


『ソーシャルワーク研究』という雑誌の36-3号に、横田恵子さんが「移民の女性化とソーシャルワーク実践――越境するさまざまな層の女性たちと、結節点づくりとしての支援実践の可能性――」という論文を載せています。この論文の前半は、<滞日外国人女性の困難>について論じたものですが、後半は<越境する日本人女性たち>として、海外に長期滞在する女性たちについて書いています。

横田さんによると、2007年に日本人の女性人口は初の減少に転じたが、その理由は「社会減」であり、その「社会減」の主たる原因は海外に長期滞在する20代から30代女性が増加していることにあるのだそうです。

横田さんは、この年代層の女性たちが日本社会のなかでの生きづらさを自覚し、社会からのさまざまの役割を忌避する手段として、比較的気軽に国境を超えるようだ、と述べて、オーストラリアに長期滞在する日本人女性たちの事例を紹介しています。

彼女たちは、「日本社会で味わう閉塞感・疲労感からのがれ」、「自分らしさ」や「自由」を求めて国境を越え、長期滞在し、国際結婚をしていく。しかし当然、うまくいく事例ばかりではなく、学校や職場になじめないケースや暴力・性被害などのケースも増えているそうです。

たしかに、日本社会で生きづらさを感じ、海外に飛び出して、長期に渡って帰国しない30代の女性たちが私の周囲にも数人います。現地で国際結婚し共働きしている女性もいれば、独身で頑張っている女性もいます。「日本では女性は働きづらい」、「ワーキングマザーの負担が大きすぎる」、「人間関係がウエットでしんどい」彼女たちはそんなふうに言っています。

もちろん、横田さんが指摘しているように、うまくいく事例ばかりではない。飛び出す数が増えれば増えるほど、不適応事例も多くなる。また、国際結婚した人たちの離婚や子ども引き取り問題もますます大きな問題になってくるでしょう。

しかし、それでも、この流れは止まらないでしょう。かりにワーキングライフ・バランスが充実したレベルになったとしても。

横田さんの論文が掲載された『ソーシャルワーク研究』は、「グローバリゼーションとソーシャルワーク」という特集を組んでいます。日本のソーシャルワークも、このテーマに本格的に取り組んでいく時代になったのですね。
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