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福祉関連の本の紹介と、ちょっとした福祉にかんする話題を提供するコーナーです

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番外編No7 「アウェアネス月間」

アメリカの11月は、アメリカ糖尿病月間、肺がんアウェアネス月間、全国アルツハイマー病アウェアネス月間、全国家族介護者月間、全国ホスピス・パリアティブケア月間、すい臓がんアウェアネス月間、早産アウェアネス月間、なのだそうだ。

アウェアネス月間というのは、~の病気や社会問題について、もっと知りましょう、理解しましょう、治療や改善、防止を推進していきましょう、という運動をより活発に展開する期間として、それぞれの運動団体が設定しているものだ。

高齢者虐待防止アウェアネスデイ、という1日だけの控え目なものもある。

日本でも11月は児童虐待防止推進月間であった。~月間というのがアメリカに多いのは、そうした運動を行うボランタリーな団体が多いせいだろう。そうした団体が寄付金や助成金を獲得するために積極的にPR活動を行う必要があるからかもしれない。

日本で、医療や福祉問題に関する~防止推進月間や~啓発月間、~を考える日、というのは比較的少ないように思う。ボランタリーな運動団体が相対的に未成熟からなのか、寄付金文化が育っていないからなのか。日本の運動は、市民や企業などに向かって理解を訴えるよりも、国や自治体に直接要求する形のものが多いせいなのか?
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No82  荻原浩  『明日の記憶』  光文社  2007年

キーワード:若年性認知症、アルツハイマー

若年性認知症を扱った本書は、渡辺謙が主演して映画になった。それを見損なったので、書店に平積みにしてあった文庫本を読む。

クリスティーン ボーデンの『私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界』など、認知症の方が自ら病との戦いや対処のプロセスなどを表現するようになってきた。ブログで毎日の生活や思いを綴っている方もいる。テレビに出演したり、講演する方たちも出てきた。まだ偏見の強いわが国において、勇気ある行動だと思う。

本書は小説だけれども、認知症かもしれない、という強烈な不安に駆られる毎日、認知症と医師から告げられたときの衝撃、職場での必死のパッシングやメモの努力と非情な仕打ち、配偶者との気持ちのすれ違い、何かに賭けようとする強い焦り、、、、、どれも、ひどくリアリテイがある。

救いは、主人公の佐伯が職場を辞めた後、絶望して閉じこもることなく、趣味の陶芸を介して外に出ることだ。しかし現実には、もっと厳しい状況があるに違いない。

若年性認知症の方々に対する労働や作業を中心としたデイプログラム、こうした試みが地域の民間団体などを中心に登場してきている。若年性認知症の方とその家族を孤立させ、閉じこもらせない支援が、各地にできるといい。
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