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福祉関連の本の紹介と、ちょっとした福祉にかんする話題を提供するコーナーです

No33 野坂 達志 『統合失調症者とのつきあい方 ―― 臨床能力向上のための精神保健援助職マニュアルーー』 金剛出版 2004


キーワード:精神保健福祉士、統合失調症、システムズ・アプローチ、ソーシャルワーク、サイコセラピー

          

 以前、春日武彦さんの『援助者必携 初めての精神科』を紹介したことがある。この野坂さんの本も、精神保健福祉分野の精神保健福祉士さんはもちろん、子ども家庭福祉や高齢者福祉、生活保護、さらに、総合相談の現場で働く社会福祉士のソーシャルワーカーさんたちに、ぜひ読んでもらいたい。

家族療法におけるシステムズ・アプローチや、システム論の知識は、福祉の現場で苦労する家族関係を理解するうえで、とても重要だと私は思っている。だから、現役の「達人」精神保健ソーシャルワーカーである野坂さんが、システムズ・アプローチの知識や技法を大変わかりやすく、援助事例を豊富に紹介しながら解説してくれていることに感激。そして、地域精神保健活動を行うリーダーは、ソーシャルワークとサイコセラピーを統合した視点をもつことが不可欠、と主張していることに拍手。

統合失調症の人とのつきあい方の原則、面接のコツ、援助のコツ(これらは統合失調症の人との面接に限らない)も満載。最後には、援助職である読者(?)からの悩み相談にまで答えてくれている。言っている内容は本質をついていてするどいものが多いけれど、語り口はやわらかというか、親しみやすい。

この本によって、精神保健福祉士を目指す人が増え、元気をもらう精神保健福祉士が増えるはず。
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